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シルバーハイツ札幌 羊ヶ丘だより

羊ヶ丘だより第100号 2022年4月28日発行

新型コロナワクチン 三回目接種の様子 1・2番館 看護スタッフ 近藤 和美
 コロナ禍が続く社会状況の中、西岡病院の医師と看護師が来館し、入居者皆様と職員を対象に三回目のワクチン接種が二月の三日間で行われました。
 入居者様の中には、「三回目のワクチン接種ができて、ほっとした」と話される方が多くいらっしゃいました。


医師の問診を待っている入居者様


ワクチンを接種される入居者様

健康講話会 1・2番館 機能訓練指導員 松本 悠希
 二月十六日(水)、第四回、健康講話会を開催しました。
 今回は、高齢者の方々にも過度な負荷を与えることなく、筋肉や関節を満遍なく動かし、無理なく体力維持・増進に繋げる事の出来る体操として「ラジオ体操」をテーマとしました。
 さらに、継続して「ラジオ体操」を行う事で骨密度や関節機能が維持され、健康に自信をもって生活できるといった効果が調査研究で分かってきています。
 今回は、「ラジオ体操」が作られたきっかけや身体への効果をお伝えした後に、一つ一つの動きの要点を、入居者皆様と一緒に確認しながら、椅子に座ったまま第一体操を行いました。
 体操後は、「暑くなった」「結構疲れたね」と言った声が聞かれました。


ラジオ体操の動きを実際に
行いながら説明する様子


真剣にお話を聞いている入居者様

口腔ケア・口腔体操 1・2番館 ケア課 吉澤 裕子
 入居者皆様のお口のケアや嚥下体操を不定期ですが、月に二〜三回担当させて頂いております。
 私は歯科衛生士として、培った経験を活かして、口腔ケアの職員研修も行っています。また、入居者皆様には、お食事後の口腔ケアのお手伝いをさせて頂き、お口の中の状態を見ながら口腔内の清掃や歯や歯ぐき等のお口のお悩みにもお答えしております。
 また、美味しく食事を召し上がる事ができるように食事の前に、小グループで嚥下体操も行っております。
 入居者皆様の健康維持と、いつまでも美味しくお食事する事ができますようにお手伝いをして行きたいと思います。


安全に美味しくお食事を
召し上がるための嚥下体操


口腔ケア研修の様子


お口の中の様子を見ながら
食後の口腔ケア

ひな祭り 1・2番館 フロント 羽根川 亜希子
 三月三日(木)ひな祭り、一番館ロビーに飾られた、おひな様を鑑賞しました。
 ご希望の入居者様には、おひな飾りの前で写真撮影を行い、皆様照れながらも満面の笑みを浮かべ、とても素敵な写真が撮れました。
 女性の皆様は、目を輝かせ「いくつになっても、おひな祭りは嬉しいね」と話されている姿が印象的でした。
 本来であれば、たくさんの入居者様とおひな様を鑑賞しながらゆっくり甘酒を飲み、お話を楽しんでいただきたいところでしたが、コロナ禍なので、甘酒と、お菓子をお渡ししました。
 一日も早く皆様が安心して集い、楽しい時間が過ごせますように心から願っています。


お雛様と笑顔で写真撮影


お内裏様とお雛様のような
仲睦まじいご夫婦

楽しく、安全に。レッドコード 3番館 機能訓練指導員 浜 岬
 三階の機能訓練室には「レッドコード」という天井から吊り下げる器具があります。レッドコードは安全性を確保しながらも、高いリハビリ効果が得られるため、多くの施設や病院に導入されています。ストレッチや筋力トレーニング、バランス練習など多様な目的に応じて使用することが可能です。ロープに手や上半身の重さの保持を助けてもらうことで、通常より楽に、安全に、そして大きな範囲で身体を動かすことが出来ます。
 3番館では毎週月、水、金曜日に少人数でエクササイズを行っています。負荷量も各自で調整でき、無理のない範囲で運動を楽しめるため、大好評です。


いつもより腕が上がります


おおきな動きも安全に

季節の装飾 3番館 ヘルパー 熊谷 麻子
 3番館では食堂の近くの壁面を利用し、クリスマスや節分など歳時に合わせた装飾をしています。
 コロナ禍で外出もかなわず散歩など季節感を味わえる活動の機会も減る中、館内でも季節を感じられ、楽しめる活動はないものかと考え、入居者皆様と一緒に季節の物を作り飾り付ける事を思いつきました。
 二月の節分の際には、鬼の顔や髪型を入居者様と考え様々な表情の鬼を折り紙で制作。また、書道をされている入居者様おふたりに協力をお願いし、「福は内」「鬼は外」の文字を書いて頂き飾り付けました。
 装飾した壁を見て「かわいいね」「ここを通るといつも見るのよ」など入居者様同士の会話のきっかけになったり、飾りの前で記念撮影をするなど入居者皆様の楽しみにも繋がっているようで嬉しく思っています。


可愛らしい鬼が次々と誕生


相馬様 ご自身の書字の前で鬼に

保育園の子供たちと 3番館 ヘルパー主任 渡辺 美幸
 3番館には、併設されている保育園があります。
 天気の良い日には、裏庭を駆け回る保育園の元気な子供たちの姿に、お孫さんや曾孫さんを見る様な入居者皆様の嬉しそうな笑顔や「あら可愛い」という言葉があふれます。
 寒い中、鼻や頬を真っ赤にしながら窓に寄って来て手を振る子や、中を覗き込む子、窓に顔を押し当て面白い表情を見せてくれる子など様々に入居者様や職員を楽しませてくれました。
 小さな子どもは、ただその姿を見ているだけで心を和ませてくれるので、コロナ禍の入居者様の気持ちを慰め、元気をくれる愛らしい癒しの存在になっています。早く一緒にロビーで遊べるように、コロナの終息を願っています。


「おじいちゃんやおばあちゃんがいるよ〜」


窓越しで笑顔の交換

心を寄せて〜音楽療法 3番館 ケア課 加藤 弘子
 私は長くバスガイドとして働いてきましたが、コロナ禍で仕事が激減、ご縁があって3番館職員となりました。
 少しずつ入居者皆様のお名前を覚え、おしゃべりをするようになり、大好きな歌を入居者様と一緒に歌うようになりました。
 歌の力は素晴らしいことをバスガイドで実感しているので、入居者皆様が笑顔になるよう、童謡や唱歌、昔懐かしい歌謡曲などの歌詞カードを作り、手探りのミニレクのようなことを始めました。そして、もっとしっかり皆様の役に立ちたいと思い、音楽療法士の勉強を始め資格を取ることができました。
 一人から数人のグループで楽しく歌い、子供の頃やお子様が小さかった頃の思い出話などを伺って、日々勉強をさせていただいています。
 入居者様お一人お一人の心に寄り添い、音楽で楽しい時間を作りたいと思っています。


身体を使った音楽療法


手作りの歌詞カードで歌います♪

ミニデイ開催 中島公園 機能訓練指導員 藤原 美歩子


皆さん自由に楽しんでいます

 シルバーハイツ中島公園では、毎週火曜日にミニデイを開催することとなりました。
 ミニデイでは、体操をしたり、塗り絵などの作業活動をしたり、トランプやオセロなどを楽しんだり、季節の飾り作りをしたりして過ごしています。
 入居者様からは「部屋にいると寝たり横になったりしてしまうけど、ここに来るとみんなと話せるし、時間があっという間に過ぎてしまう」と言って頂いています。
 また、入居者様が「こんな体操があるんだって」と資料を持ってきてくださったり、「次の飾りはこんなのはどう?」とアイデアを出してくださったりすることもあります。
 コロナ禍ですので距離は取りながらも、人とのかかわりや活動を楽しめるようにしていきたいと思います。

コーヒーサロンでのひととき 中島公園 ケア課係長 忠鉢 早紀


ささやかなサロンですがくつろげます

 一般棟二階には、本格的なコーヒーが楽しめる自動販売機が設置されています。その横には、ひと休み出来るようなソファーやテーブルがあります。又、側には吹き抜けがあり、一階レストランを見下ろすことができる為、狭いながらも開放的なスペースになっています。
 大浴場での入浴後に、冷たい飲み物を購入しひと休みされている入居者様や、午後のひとときに、コーヒーを楽しまれている様子をよく目にします。
 以前、サロンには入居者様が歓談されたり展示している絵画を楽しまれたりと、思い思いに過ごされていましたが、今はソーシャルディスタンスを保っての利用となっております。
 コロナウィルス終息後には、又以前のように入居者様とサロンにて、ゆっくりとした時間が過ごせればと思っております。

オリンピック鑑賞 中島公園 ケア課主任 山田 久仁子


4年に一度の祭典です

 二月二日(水)から二十日(日)まで、冬季オリンピックが北京で行われました。
 コロナ禍での開催となり、共用部でご覧になる入居者様はテレビの前で距離を取っての応援となりました。
 スキージャンプでは、昭和の札幌オリンピック、「日の丸飛行隊」を思い出しながらの鑑賞でした。
 他にも、自室でフィギュアスケートを熱心にご覧になっている方や、カーリングに興味を持たれた方もいらっしゃり、皆様がそれぞれ楽しんでいる姿が印象的でした。
 さて、次の冬季オリンピック開催国に札幌は選ばれるのでしょうか?楽しみですね。
囲碁の楽しみ 中島公園 ケアマネジャー 小原 孝史


のんびり対戦しています

 中島公園では、囲碁を楽しんでいる入居者様がいます。
 体操や脳トレ、編み物などの手作業でのリハビリを楽しまれる入居者様もいますが、囲碁のほうが面白いという入居者様もいます。
 一時間から一時間半の短い時間ですが、「楽しかった」「次の対局までに勉強しておかないと」「対局出来るっていうのはいいね。生きがいがもてるよ」等と話されていました。
 囲碁を行う事は、頭を使うなど認知症の予防にもいいと言われています。
 今現在はコロナ感染予防の為に、出来る時間は限られていますが、感染が落ち着いてきたら、思う存分楽しんで頂きたいと思います。
丸井今井 其の一

※上記、昔の写真は丸井今井百年のあゆみに掲載。

 1872(明治5)年5月1日、今井藤七(23歳)、南1西1の創成川畔に、藁葺きのささやかな小間物店を開店。函館から馬30頭に背負わせてきた1,500円分の仕入れ商品(雑貨)は店内に入りきらず、店の前に8枚程のムシロを敷いて陳列、商いを始めた。
 藤七は「商道は正道であり、商いは飽きないことである。商売は自分達だけのためにあるものではなく、人のためになるものでなければならない」と深く心に刻み、商いに当たった。
 その後も、東京の問屋からの直接仕入れや、正札販売制など、顧客志向の経営を志した藤七は、開拓使から「藤七は商人ながら世の常の者にあらず」と高く評価され、また深く信頼されて開拓使御用商となった。
 丸井今井は今年5月1日で創成川畔での創業から150年となる。
※正札(しょうふだ)販売制…商品に値札を付けての販売。当時は売り手と買い手が交渉して価格を決定していた。値札を付けた藤七は時代の先駆けだった。「丸井さんになら子供にもおつかいに行かせることができる」と更に客足が伸びた。

健康一口メモ 〜耳の健康〜 3番館 看護主任 高橋 智子

耳の健康チェックは定期的に

 耳は私たちが生活をしていく上で、外部から音の情報を得るための大切な器官です。ところが、耳の健康については「聞こえ」が悪くなったり、症状が出るまであまり気にしない方が多いのではないでしょうか?
 耳の病気には、ある日突然原因不明で片耳が聞こえなくなる「突発性難聴」や、耳の奥に炎症を起こす中耳炎などがあります。中には、早めに治療しないと「聞こえ」のレベルが下がったままになるものもあります。
 耳の健康について定期的にチェックするように心掛けていきましょう。

こんな時は耳鼻科の受診を

・耳がふさがった感じがする
・音が響いて聞こえる
・めまいがする
・耳鳴りがする
・耳が痛い
・普段と違う耳垢(みみあか)が取れる
 耳の不調を感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。

耳の掃除を正しく

 耳を掃除するときは、次の点に注意しましょう。
 耳の掃除の目安として二〜三週間に一回程度にしましょう。耳垢には皮膚の保護や、虫の侵入を防ぐ役割もあるので、掃除しすぎないことも大切です。
 また、耳の掃除には綿棒や耳かきを使いましょう。
 マッチ棒や爪楊枝など耳掃除用でないものは、使うと外耳道を傷つけてしまいます。
 使用後の耳かきは、アルコールが含まれたウエットティッシュで拭くなどして清潔に保管しましょう。ペン立てなどに挿して置くなどすると雑菌が繁殖して不衛生になりますので気を付けましょう。

「聞こえ」を悪くする生活に注意しましょう

 耳の健康を維持するためには、普段からテレビのボリュームを抑え気味にして、長時間大きな音で耳に負担をかけないようにするなど次のことに気を付けていきましょう。
・大きな音がする場所やヘッドフォンの大音量を避ける
・疲労やストレスをためない
・良質な睡眠(休養)をとる
・適度な運動、バランスの良い食生活を続ける
・年に一度は「聴力検査」を受ける

「耳の健康」を考えた食生活

 耳の健康を保つには、ビタミンやミネラルが多く含まれる黒ゴマ、ほうれん草、海藻類などを摂り、ストレスや疲労を溜めないような食生活を心がけましょう。
 また、耳の複雑な骨の構造を維持するためには、鶏肉、えんどう豆、しらす干しなどの食材から十分なカルシウムの補給も必要です。

耳より情報

 鼻をかむときには必ず片方ずつ交互に、勢いをつけすぎないようにしてください。鼻と耳はつながっています。優しく鼻をかむことで耳を守りましょう。
 また耳たぶマッサージで体温が上がったり、眠気が覚めたりということもあります。
 3番館の職員の中には、入浴時に片方ずつ湯船に耳を浸けて、温めるという人もいます。ぐっすり眠れるようになるそうです。
 聞こえだけではなく、体のバランスをとる役割もある重要な体の一部「耳」。
 今一度、耳の健康について考え毎日を元気に過ごしましょう。