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シルバーハイツ札幌 羊ヶ丘だより

羊ヶ丘だより第102号 2022年10月28日発行

看護職員の業務 1・2番館 看護職員 前田 真澄
 私共看護職員の日々の業務等についてご紹介いたします。
 シルバーハイツでは三ホーム共に看護職員が二十四時間常駐し、入居者皆様の生活のお手伝いをさせていただいています。
 主な業務は、毎日のお薬管理や、点眼・軟膏塗布等の処置の他、入居者様からのご病気や体調に関する相談ごとを伺っています。もちろん、普段の何気ない会話やご挨拶程度の会話でも、入居者皆様が明るく楽しい気持ちになっていただけるようコミュニケーションを心がけて業務につきます。
 ホーム内での医療行為(胃ろう・ストーマ・腹膜透析等)、看取り介護につきましても、入居者様や入居を検討されている方々が、安心して、ここで最期まで自分らしい生活を送っていただけるよう、主治医の指示の下、多職種で連携し積極的に取り組んでいます。
 現在も新型コロナの状況で心配や不安感が絶えませんが、職員一丸となりホーム内感染及び、まん延防止に努めたいと思っています。
 入居者様の笑顔と温かい励ましのお言葉に、日々、感謝の気持ちを持ちながら、これからも笑顔いっぱいで業務に努めます。
売店 ニコニコマート 1・2番館 フロント 倉 美知子
 1番館ロビーには売店「ニコニコマート」があり、長い間ホームと共にたくさんの入居者皆様に愛され続けています。
 初めて来館された方は、ホームに売店があることに大変驚かれます。
 入居者皆様は売店の開店を毎日楽しみにしていらっしゃいます。
 売店で扱う商品は、レトルト食品、カップ麺、アイスクリーム、お菓子、飲料水、調味料、洗剤、日用品等様々です。
 以前は、煙草、ライター、瓶牛乳等もありましたが、入居者皆様のニーズや時代の変化により扱う商品も変わっています。
 ホームの大切な憩いの場にもなっている売店「ニコニコマート」を、この先も大切にしていきたいと思っています。


人気のお菓子コーナー


品物を揃えてお待ちしています

敬老の日 1・2番館 総務主任 布施 秀樹
 九月十九日(月)敬老の日、百寿一名、白寿二名、米寿七名の入居者様が賀寿を迎えられました。
 レストラン味彩で二部制に分けて『敬老の日お祝い膳』を、和やかな雰囲気で召し上がっていただきました。
 記念品とお祝い花は、職員がお部屋にお伺いし、直接お渡しさせていただきました。皆様からの笑顔と「ありがとう」のお言葉をいただき、私共もとても嬉しく思いました。
 百寿を迎えられた入居者様は、ご入居された当時を懐かしまれ「もうそんな歳になったんだね」としみじみと話されていました。
 また、昨年ホームで百寿のお祝いをした入居者様が、今年満百歳を迎えられ札幌市からお祝いを受けられていました。
 入居者皆様が、これからも穏やかに楽しく毎日をお過ごしいただけるよう、そして、来年も一緒に笑顔で、皆様のご長寿のお祝いをさせていただきたいと心から思います。


綺麗なお花ありがとう!


毎日の体操と筋トレで
元気いっぱいの100歳です!

秋の庭 3番館 生活相談員 石田 由紀子
 中庭のキバナコスモスが見頃を迎え、オレンジや黄色の鮮やかな花が目を楽しませてくれています。
 ロビーにいらした入居者様も「鮮やかでいいわね」「ピンクもいいけど黄色いのも可愛いね」と笑顔で眺めていらっしゃいます。
 オレンジ色には胃腸などの内臓機能を活発化させたり、気分をリフレッシュさせる効果があるそうです。これからもみじや葡萄の葉色も一層赤みを増してきます。
 季節の変わり目での温度変化やコロナ禍のストレス緩和のためにも、ゆっくり鑑賞していただけたらと思います。


キバナコスモスの前で日光浴


鈴蘭ユニットから見える中庭

ケアマネによる「ミニデイ」 3番館 ケアマネジャー 佐々木 政幸
 コロナ禍で縮小となっていた「ミニデイ」の活動を再開し、九月より毎週水曜日、十月からは隔週日曜日にも実施することになりました。
 今は施設長とともに体操や歌などを中心に行っています。大きな声を出すことがはばかられ、その機会が減っていましたので、マスクを着用しながらまずは声を出し、身体を動かすことから始めています。
 集団で行うレク活動は、皆様とても楽しそうで生き生きとした笑顔が多くみられます。体操や歌だけではなく、創作活動や映画、音楽鑑賞、ゲーム、会話を楽しむ時間にするなど活動を拡大していきたいと思っています。


『ふるさと』は歌詞を見なくても歌えるよ♪


両腕を高く挙げて胸を大きく開きます

「入居者作品展」に向けて 3番館 ヘルパー 夏見 貴代美
 十一月三日の「文化の日」に合わせ毎年恒例となっている「入居者作品展」に向けて、入居者皆様が様々な作品を制作しています。
 折り紙作品やシールを使用した貼り絵、切り絵など、お好きな色や得意な作業を選び、真剣に取り組まれています。
 出来上がった作品を見て「すごいね!」「キレイだね」と満面の笑みを浮かべる方もいらっしゃいます。
 コロナ禍でいろいろな行事が中止になり、居室で過ごすことが多くなっていましたが、作品制作を通して入居者様同士のコミュニケーションも取れ、皆様とても楽しそうでした。
 まだ制限はありますが、感染対策を行いながらこのような機会を増やしていきたいと思っています。


作品『ペーパーステンドグラス』


作品『花火』みなさんと楽しく♪

敬老会 3番館 総務 川合 敏史
 九月十九日(月)に3番館の『敬老会』を、八月と九月の『お誕生会』と合わせて開催致しました。
 今年は百寿、白寿、米寿の賀寿者の方が十名いらっしゃり、お誕生者様と一緒にお祝いしました。
 お食事の後は、日本ハムファイターズの試合で今話題の『きつねダンス』を、ファイターズガールならぬ「3番館シニアガールズ」がご披露いたしました。
 衣装のスカートは、総務の太田、きつね耳のカチューシャは、生活相談員長谷川の力作です。
 ダンスが始まると入居者皆様も用意した応援旗やポンポンを振り、一緒に踊られる方も!大いに盛り上がりました。
 「若い人もそうでない人も?とても可愛かったよ」「元気が出たわ」と嬉しい声が多く、シニアガールズと記念写真の撮影もあり、最後まで笑顔で溢れた敬老会となりました。


百寿を迎えられた赤谷弘様と


賀寿者とお誕生者の皆様に
お祝いの記念品を

秋祭り 中島公園 施設長 鵜入 美津子
 九月十日(土)に、シルバーハイツ中島公園の秋祭りを開催いたしました。昨年、一昨年と、新型コロナウイルスの影響のため、お祭りは出来ませんでしたので、何とか開催したく、規模を小さくし、屋台などの飲食もなく、ご家族様をお呼びすることもできませんでしたが、職員、入居者様、そしてボランティアの皆様のご協力もあり、開催の運びとなりました。
 オープニングの「あさぶ太鼓」様は、中学生、高校生が迫力ある太鼓を披露して下さいました。館内に響き渡るダイナミックな音色、爽快感もあり、演武の学生さんたちのかっこよさが圧巻でした。入居者皆様も初めて見る太鼓に感激しておりました。
 職員手作りのゲームコーナーでは、射的、ヨーヨーすくい、人形すくい、ストラックアウトなどをご用意しました。手作り感満載ですが、そこもまた味があり、手前みそではありますが楽しんで頂けたと思います。
 その日の昼食は、希望者のみですが秋祭り弁当を堪能していただき、午後三時からは、「チームどんどこ」様によるよさこい鑑賞をいたしました。よさこいのみではなく、今話題のきつねダンスや、沖縄風よさこい、皆で体を動かすコーナーなどもあり、楽しませていただきました。
 また会場は、入居者様と機能訓練指導員が作った「うちわ」や「ヨーヨー」などの秋祭りならではの飾りつけで、より一層のお祭りの雰囲気を盛り上げていたと思います。
 来年は、ご家族様も招いて、屋台などの出店で飲食を共にし、楽しく開催できるよう祈願しております。


射的!


チームどんどこ様とパシャリ


あさぶ太鼓様による演武


チームどんどこ様による
よさこい演舞

十五夜飾り 中島公園 総務主任 渡邊 英樹


十五夜飾り

 今年は中秋の名月が九月十日(土)で、ホームでは「秋祭り」が行われ、その日に合わせて飾りを作りました。
 写真のとおり、見事なお月見の貼り絵が完成し、たくさんの方々の目を引いていました。
 模造紙に機能訓練指導員が下絵を描き、それに合わせて入居者様が色紙を貼っていきました。
 約二ヶ月半の日数を経て完成に至った大作です。
 また、お月見のおだんごも入居者様が真心を込めて作られたものであり、ひとつひとつの大きさも均一で型崩れ等せず、大変美しいものでした。
 さらに、飾られたお花も入居者様が十五夜に相応しいものをと生けてくださり、大変風情のある素敵なお花を飾ることができました。
 入居者皆様が作られた全てのものが、中秋の名月の主役として、当日のお祭りに花を添えていました。
敬老会 中島公園 副施設長 須賀 尚美
 九月十九日の敬老の日に合わせて、毎年恒例の敬老のお祝いを行いました。
 今年は百寿を迎えられた方が一名、白寿を迎えられた方が三名、米寿を迎えられた方が八名いらっしゃいました。
 夕食には敬老御膳をご用意しました。色鮮やかで献立も豪華なお祝い膳を堪能して頂きながら、レストランでお食事をされた賀寿者の皆様は、施設長から入居者皆様へご紹介、お祝いの花束と共に記念品の贈呈をさせて頂きました。同席されていた入居者様からの温かい拍手やお言葉で、和やかで楽しいひと時を過ごして頂けたと思います。
 また、掲示板には職員からのメッセージ、賀寿者の方々のご紹介を掲示させて頂きました。入居者様は立ち止まり、「すごいわね。見習わなくちゃね」「私は、まだまだ少女ね」等と笑顔でお話され、職員からのメッセージを読み上げて微笑んでいる姿が印象的でした。


お祝いの花束と記念品の贈呈


祝敬老の日フラワー

丸井今井 其の二

 1924(大正13)年12月28日、丸井今井呉服店(羊ヶ丘だより101号掲載)は漏電による出火で外壁を残して全焼。一時的に現在のパーキングの地に仮店舗を建てて営業する一方、本店再建を急いだ。
 1926(大正15)年5月13日、総4階建て1部5階建て、道内で最初の客用エレベーターを設置した丸井今井札幌本店を新築開店した。4階に美容部が設けられたが、美容部の新設は当時の日本では丸井今井札幌本店が最初だったようだ。屋上遊園場では猿、かわうそ、ペリカン、鶴などが飼育された。
 その後も丸井今井札幌本店は札幌の人口増加に合わせ、今日まで6度にも及ぶ大規模な増改築や、大通館新築で売り場面積を増やし、現在の姿になっている。

健康一口メモ 〜においのお話〜 1・2番館 ケアマネジャー 川村 美奈子
 肌寒さを感じるようになり、秋から冬に向けて風邪やインフルエンザの流行が心配される季節になってきました。現在は新型コロナウイルス感染症の流行で不安な日々が続いています。
 このようなウイルスに感染すると、味覚・嗅覚障害などの症状を感じることがあると言われています。食べ物を美味しく頂くには、味覚だけの問題ではなく、においの情報が重要なカギとなっているそうです。
 今回は、におい・嗅覚について、ご紹介したいと思います。

 風邪や鼻炎などの場合、鼻水・鼻づまりで、嗅覚の異常が起こります。
 新型コロナウイルス感染症では長期にわたり後遺症として嗅覚障害の症状が残ってしまう事もあるそうですが、他にも、嗅覚障害を引き起こす原因があります。

 喫煙や副鼻腔疾患、動脈硬化や糖尿病など、生活習慣病が影響しているとも言われていますが、一般的には、加齢によって六十歳〜七十歳を過ぎると嗅覚機能が低下してしまいます。年齢に伴う嗅覚障害は、自覚するほどではないことが多いようです。
 認知症と嗅覚障害も深く関係していると言われていて、嗅覚の低下によって早期診断に繋がると指摘されています。

 嗅覚障害で、においが分からなくなると、どのような影響があるのでしょうか。
 「食品の腐敗臭が分からない」「ガス漏れに気が付かない」「煙や焦げたにおいが分からない」「食事が美味しくない」など、食中毒やガス中毒、火災など、気付くことが遅れてしまい生活に支障を感じるだけでなく、命にも関わる重要なことばかりです。

 嗅覚障害から食事が食べられないと、栄養不足や塩分・糖分の過多となり、脳卒中・心筋梗塞・運動機能の衰えなどにつながる可能性もあります。

 「加齢なら仕方がない」とあきらめないで下さい。嗅覚は、嗅覚機能を鍛えれば、回復する神経細胞と言われています。
 毎日の生活の中で、においを意識して嗅ぐことによって、回復や維持が可能です。花や料理、石鹸や歯磨き粉など、何の香りか意識して嗅ぐようにしてみましょう。
 アロマセラピー(芳香療法)では、リラックス効果や脳の活性化も期待できます。レモン・オレンジ・ローズマリー・バラ・ラベンダーなどのにおいを朝と晩に数十秒嗅ぐことで、嗅覚細胞の再生を促すと考えられています。