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シルバーハイツ札幌 羊ヶ丘だより

羊ヶ丘だより第105号 2023年7月28日発行

毎日の集団体操で健やかに 1・2番館 機能訓練指導員 加藤 恵子


笑顔で一生懸命に取り組むご入居者様

 月曜日から金曜日、毎日行われる集団体操はたくさんの皆様が参加されています。
 午前の部は棒体操や手組体操など比較的負荷の少ない気楽に行える内容です。新聞やテレビで取り上げられるような健康に関する情報の紹介や「今日は何の記念日?」の話題などバラエティに富んだおしゃべりの時間もあります。
 昼食前のラジオ体操は体調にあわせて立っても座ってもできるようになっていますから、安心して伸び伸びと行うことができます。
 一方、午後の部は足腰を鍛える少しハードなプログラムです。短時間でしっかりとした全身運動は心地よい疲労感が人気です。全員での足踏みは圧巻です。
 機能訓練は歯を食いしばって汗をかいて行うものではなく、ご自身の目標にあわせて適切な負荷で続けるのが効果的です。また、一緒に頑張る仲間とのコミュニケーションが継続できる力となっているように思います。参加者どうしの励ましや労いの会話は私たち指導員にとってのパワーにもなっています。
麻雀大会 1・2番館 ケア課係長 小笠原 翼
 六月六日(火)に麻雀大会を開催いたしました。
 八名の参加者全員が揃ったところで、まず二卓同時に予選を開始。久しぶりに麻雀牌に触る入居者様もいらっしゃり、緊張感漂う中、総じて皆様「何を切るか」で頭を悩ませている様子が大変印象的でした。また一局終了後、「そんな手が入っていたの」「惜しかったね」等、入居者様同士笑顔で称え合う姿もまた、麻雀の醍醐味です。
 予選は一時間程度行われ、決勝戦へと勝ち残った四名が決まりました。惜しくも予選敗退となった入居者様も、隣の卓で「時間あるから、こっちもやりましょうか」と対局をし始めるのを見て、麻雀を本当に楽しんでいる様子が感じられました。
 その後始まった決勝戦は長期戦になるかと予想しましたが開始二十分後の東三局の出来事、「緑一色」という役満の和了があり、一気に決着した時には驚きと感動を隠せませんでした。
 表彰式と、景品授与後、残りの時間でまた対局が始まり、最後は参加者全員で記念撮影をして大会は終了となりました。
 麻雀は、指先のトレーニングや脳の活性化だけではなく、仲間とのコミュニケーションによる笑顔が生まれ、入居者様はもとより行事に参加した職員も本当に楽しませて頂きました。


いつも仲の良い皆様も今日は真剣勝負です


麻雀大会に参加された皆様

お花見レク 1・2番館 生活相談員 中川 慎太郎
 1・2番館では四月二十四日(月)~二十六日(水)の三日間で春の花々を楽しんでいただく、お花見レクを開催。
 1・2番館近隣にある桜の名所、福住小川公園と森林総合研究所北海道支所の二ヶ所です。
 参加された入居者皆様は、今まさに満開になっている桜の花に夢中になって、笑顔も桜の花の様にほころんでいらっしゃいました。
 また、今回参加いただいた入居者様の中には、久しぶりの外出という方もいらっしゃり、桜の花以外にも車中から見える景色や建物も新鮮なご様子でした。
 景色を見ながら車中で盛り上がっている入居者皆様のお姿がとても楽しそうでした。


沢山の桜の木々が満開になる
福住小川公園


この時期一般開放される
森林総合研究所の桜

ロビーのグランドピアノ 3番館 総務 棧敷 典子


宇野君枝様
きれいな音色がロビーに広がります♪

 毎日決まった時間にロビーのピアノを弾きに来てくださる入居者様がいます。
 「中庭でこいのぼりが泳いでいるのを見ていたらピアノが弾きたくなったの」とおっしゃり、こいのぼりの歌をはじめ懐かしい童謡を数曲弾いていらっしゃいます。
 小学校の先生をされていた時に授業でピアノを弾くことがあり、楽譜を見ずに一生懸命思い出しながら弾いているそうです。
 最初は不安そうで音も小さく、手が止まってしまうことも多かったのですが、日に日に上達されて今は音に力もあり、楽しみながら弾いていらっしゃるように感じます。
 懐かしい曲の音色に誘われるように他の入居者様がロビーにいらしてピアノに合わせて歌う姿も見られ、とても素敵な時間になっています。
訪問販売バザー 3番館 ヘルパー 小野 倫太郎
 六月一日(木)に訪問販売「バザー」が来館されました。
 お菓子や果物、ご飯のお供にピッタリな食品類など品揃え豊富で、見ているこちらまで目移りしてしまいました。
 定期的な来館を楽しみにされている入居者様も多くいらっしゃるようで、皆様沢山買い物され、大変好評でした。
 入居者皆様がお買い物を楽しみ、笑顔を見せて頂ける事に職員一同嬉しく思っています。


楽しみにしている移動販売は
行列ができます♪


「何にしようかしら」と真剣にお買い物中

初めての開花「八重桜」 3番館 施設長 加藤 めぐみ
 昨年の六月に入居者の相馬徹様からご寄贈頂いた「八重桜」の若木。
 その後、すくすくと元気にまっすぐ伸び、そして五月にかわいらしい花を咲かせてくれました。
 正面玄関の桜が開花すると「裏庭の八重桜は?」と入居者様や私たち職員はそわそわ。相馬様も「咲かなかったらどうしよう」と、毎日様子を見に行かれていました。
 みんなの期待と心配?の中、五月中旬、無事に一つまた一つと愛らしい花が次々に開花。胴葉が美しい「関山」という品種の八重桜です。皆様「キレイだね」「よかったね」と喜ばれていました。
 年ごとに花数が多くなり、ボリュームを増すというこの木の成長を、これからも楽しみに見守っていきます。


青空に映える可憐な花


わが子の成長を見守るような気持ち


相馬様自筆の短歌が書かれた
植樹記念プレート

札幌コンサートホールキタラ 中島公園 ケアマネジャー 沓沢 敏子
 地下鉄中島公園駅から中島公園に入り、銀杏並木を通り、菖蒲池にかかる藤棚のある橋を渡って更に進むと見えてくる建物が、札幌コンサートホールキタラです。先日はちょうど菖蒲池のほとりのキショウブの黄色い花が、キタラへの道に咲いていました。
 キタラは一九九七年に音楽専用ホールとして開館しました。「キタラ」という名前にはギリシャ神話のアポローンの楽器「キタラ」と方位の「北」の両方の意味が込められているとの事です。
 音響設備がすばらしく世界的にも高く評価されているそうです。札幌交響楽団の活動拠点になっている他、国内外の音楽家が集まる場所です。
 クラシックファンでなくても知っているような有名な巨匠が演奏するホールですが、市内の児童、生徒の合唱や吹奏楽の発表が行われたり、市民のコーラスグループの合唱祭があったりと、敷居が高いという訳ではなく、私たちに親しみやすい場所になっています。
 入居者様の中にはキタラのコンサートに度々出かけられている「常連さん」が何名もいらっしゃいます。ある方は、「キタラの近くの施設を調べて、その中からここに入居を決めたんですよ」と教えて下さいました。いつもクラシック音楽を部屋で流していらっしゃるその方は、キタラのコンサートには月平均二、三回行かれているそうです。
 「ちょっとキタラに行ってきます」とお出かけ前にフロントにお声をかけて下さったり、時には数名で出かけられている入居者様を見かける度に、皆様が音楽を楽しみ、心豊かに生活されている事を感じます。


キタラ メインエントランス入口


中島公園 6月初旬の菖蒲池

防火訓練 中島公園 ヘルパー 田中 美帆
 六月十五日(木)、介護棟において札幌市防災協会立会いの下、夜勤者三名体制を想定しての防火訓練が行われました。
 マスターキーや懐中電灯、ヘルメットなどの備品、また、初期消火の際に重要となる消火器がどこにあるのか、さらに救急隊の到着に備えて、自動ドアを手動に切り替え、非常時に適切に動けるようにするなど、普段の訓練の大切さを改めて考えさせられました。
 胆振東部地震の時にも大規模な停電があり、暗い中で非常階段を使い、夜勤業務に入ったことが思い出されます。
 実際の火災時も停電などの影響で暗くなったり、煙で前が見えなくなる可能性があります。普段の訓練を重ねることで、万が一の際に危険を回避することが出来ると思います。
 今回の訓練では、火元が介護棟の居室であることを想定しました。訓練後の講評では、延焼の拡大を防ぐため、入居者様の救出後は速やかに扉を閉めること、非常階段は安全区画を考えて誘導するなど、防災協会の方から多くのアドバイスをいただきました。
 人は「平常化の心理」で気に留めないようにする気持ちが働くと言います。今回の防火訓練を教訓にして、災害時に対する意識をこれまで以上に持ちながら勤務してまいりたいと思います。


しっかり注水姿勢をとり消火訓練


防災協会の方から講評いただきました

お花見レク 中島公園 機能訓練指導員 長田 杏奈
 四月十八日(火)、二十三日(日)、中島公園へお花見に出かけました。
 肝心の桜はまだ咲き始めといったところでしたが、空の青とつぼみのピンク、豊平館のコントラストは実に鮮やかでした。
 入居者様はお花に詳しい方も多く「あれはこぶしかな?」「いや木蓮じゃないかな」など桜以外のお花も楽しんで頂けたようです。
 公園内にはキタラや天文台といった建物もあり、入居者様は「昔とずいぶん変わったねぇ」「公園の池でスケートをしたもんだ」と変わりゆく札幌の風景に思いを馳せる場面もありました。
 お天気と同様の晴れやかな笑顔にあふれた時間となりました。


一番開いていたつぼみを見上げて


青空に映える豊平館

狸小路 其の二

 1954(昭和29)年8月、第1回狸まつり開催。
 以降、毎年回を重ね、今年2023年は70回目。さらに今年は狸小路150周年記念狸まつりでもある。
 6月の北海道神宮例祭(札幌まつり)では狸小路の人たちの商売が多忙で、ゆっくりお祭りを楽しんでいる場合ではなかった。そのため、ヒマな8月に自分たちがお祭りを楽しむために始めたのがこの狸まつりのはじまりだったとか。
 今年は150周年を迎えるため、御神輿も全面化粧直しをしてのお披露目となるそうだ。

健康一口メモ 〜夏の睡眠〜 1・2番館 看護職員 前田 真澄
 夏はよく不眠になりがちと言われますが、今回は夏の時期の不眠の原因と、質の良い睡眠を得るにはどのようにしたら良いかについてお話ししたいと思います。
 

●夏の不眠の原因

 夏の不眠の原因の一つとして、自律神経の乱れが挙げられます。例えば朝晩の寒暖差や室内と屋外の寒暖差などの温度変化に自律神経は常に対応しなければならないため、疲れが溜まりやすくなります。
 また、夏は暑さにより大量に汗をかきます。そして夜眠っている間にも暑くて汗をかきますので、自律神経は一日中休まる暇がないため、疲れやすくなります。

 以上のような事柄は原因の一例ではありますが、次に夏の不眠を解消するためには、どの様な事に気を付ければ良いのでしょうか。
 

●夏の不眠を解消

◎就寝中もエアコンをつける

 日中だけではなく、夜寝ている間もエアコンで部屋の温度や湿度を調整し、快適に眠れる環境を整えましょう。眠りにつくまででなく、朝までつけておき体温を一定に保つことも一つの方法です。
 ここで注意が必要な事は、体の冷え過ぎを防ぐために、直接エアコンの風が当たらないようにする事、温度は昼間よりも若干高めに設定しておくと良いでしょう。

◎お風呂の温度はぬるめに

 睡眠の質を上げるために熱いお湯よりも三十八~四十度くらいの少しぬるめのお湯に五~十分くらい入り、適度に体を温める事も効果的です。そうすると眠る頃には温まった体温が緩やかに下がり、深い睡眠をとりやすくなります。
 また、自律神経の乱れが夏の不眠の一つと挙げられる事から、朝の過ごし方に気を付ける事も良いとされております。

●朝の過ごし方

◎朝ご飯を食べる

 朝ごはんを毎日決まった時間に食べる事で、体内時計が正常に働き、自律神経の働きも整います。そうする事で、一日のリズムが整い、夜に眠気を誘う事が出来ます。

◎日光を浴びる

 毎朝日光を浴びる事で、体内時計をリセットする事が出来るといわれております。そうする事で十四~十六時間後、ちょうど眠りにつく時間帯に眠気が出る様になります。
 実際の行動としては、夜寝る前にカーテンを少し開けて寝たり、起床後カーテンを開け、しっかりと太陽の光を浴びる環境を作る事も大切です。

 まだまだ暑い日が続く夏を乗り切るためにはしっかりとした睡眠が必要不可欠です。今回の記事が少しでもみなさんの参考になればと思います。